機械学習

クラスター数の決め方の1つシルエット分析

シルエット分析(Silhouette analysis)とは シルエットは、クラスターの解釈と一貫性な評価の手法です。各クラスターにどれくらいうまくグループしているかを簡潔にグラフィカルに表現します。 シルエット分析は、クラスタリングの結果を評価する事ができます。 シルエットプロットは、1つのクラスター内の各点が隣接するクラスター内のどの点にどれくらい近いかを示すもので、クラスター数などのパラメーターを視覚的に評価する方法です。 この評価の範囲は[-1、1]です。 +1に近いシルエット係数は、標本が隣接するクラスターから遠く離れていることを示します。クラスタリングの分離性能が良いと判断できます。0の値は、隣接する2つのクラスター間の決定境界にあるか、またはそれに非常に近いことを示しており、分離性能が悪い事を示しています。マイナス値だとクラスター化されたサンプルは間違ったクラスターに所属している可能性があります。できる限り1に近い事が目標になります。 実験: 今回の分析は、クラスター数の決め方法を説明します。 シルエットプロットは、3,5,6のクラスター数が、平均シルエットスコア以下になります。シルエット分析は、2と4のクラスター数は高いシルエットスコアになっています。シルエットスコアを使う時に、注意しないといけない事として分離の具合を評価している指標のため、クラスター数が少ないときは高くスコアが出ます。そのため、シルエットプロットも確認し、各クラスターの厚さが似ている事とシルエットスコアの先端部分が超えている事を確認し、クラスター4とします。 Out: For n_clusters = 2 The average silhouette_score is : 0.7049787496083262 For n_clusters = 3 The average silhouette_score is : 0.5882004012129721 For n_clusters = 4 The average silhouette_score is : 0.6505186632729437 For n_clusters = 5 The average silhouette_score is : 0.56376469026194 For n_clusters = 6 …

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時系列データの評価方法

  前回の記事は「時系列データの特徴」を説明しました。今回の記事は時系列データの評価方法を説明します。 モデル機械を評価するために、データを学習データとテストデータに分割することがよく使われています。学習データはモデルを作成し、テストデータはモデルの評価に使用されます。順番がシャッフルされてしまうため、時系列データに対しては使いにくいという問題がありました。各観測は従属的であるため、それらをランダムにグループに分割することはできません。 また、データリーケージ(Data leakage)の問題も発生します。 データリーケージ(Data leakage) データリーケージとは、モデルを作成るときに、本来知らないはずの情報(変数やデータ)を不当に使ってしまうことです。 手元のデータでは高い精度が出たのに、本番環境ではまったく精度が出ない、といった事態になります。   3つの時系列データモデルの評価方法を説明します。 1)Train-Test Splits:時間的順序を考慮した学習・テスト分割 2)Multiple Train-Test Splits:時間的順序を考慮した複数の学習・テスト分割 3)Walk-Forward Validation ではモデル評価の比額を実験しましょう。 東京の日平均気温の月平均値(℃) 1988年12月から2018年11月まで30年の月次気温データ(360件) データのパス   # sunspotデータロード from pandas import Series from matplotlib import pyplot series = Series.from_csv(‘ tokyou_temp.csv’, header=0) print(series.head()) series.plot() pyplot.show()   month Dec-88     8.4 Jan-89     8.1 Feb-89     7.5 Mar-89     9.6 Apr-89    15.6 Name:  temp, dtype: …

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マシューズ相関係数(MCC)のモデル評価

前回の記事は【ROC曲線とAUC】機械学習の評価指標を説明しました。今回の記事はマシューズ相関係数を説明します。 マシューズ相関係数とは マシューズ相関係数とはMCC(Matthews Correlation Coefficient)と言われて、2値分類モデルの精度をみる指標です。真陽性と陰陰陽性と陰性を考慮し、クラスが非常に異なるサイズであっても使用できるバランスの取れた尺度と一般的にみなされます。MCCは、本質的に、- 1と+1との間の相関係数値である。 + 1の係数は完全予測を表し、0は平均ランダム予測を表し、-1は逆予測を表す。 統計は、φ係数としても知られています。 MCCは、2×2コンティンジェンシーテーブルのカイ2乗統計量に関連しています。 Matthews Correlation Coefficient   では、PythonのSklearnで作成してみましょう。   import numpy as np from sklearn.datasets import make_classification from sklearn.model_selection import train_test_split   from sklearn.linear_model import LogisticRegression from sklearn.metrics import roc_auc_score from sklearn.metrics import matthews_corrcoef from sklearn.metrics import accuracy_score from sklearn.metrics import f1_score from sklearn.metrics import confusion_matrix   # …

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PythonでXgboost

XGBoostは、最近人気のある機械学習アルゴリズムの1つです。 他の機械学習アルゴリズムよりも優れた結果をもたらすことはよく知られています。 XGBoostとは 複数の弱学習器を組み合わせることで強学習器を作る学習手法です。モデル結果は、前の瞬間の結果に基づいて重み付けされます。基本的に内部で行われていることは決定木を複数個作り、学習結果の修正を行っています。以前紹介したランダムフォレストとは違い、学習結果の修正が入っています。正しく分類されたインスタンスはますます重みが小さくなり、正しく分類されないインスタンスはますます重みが大きくなり続けます。最終的に、信頼度の重み付け平均の結果を用いて、最終的なモデルを作ります。   XGBoostの主な特徴 スピードとパフォーマンス:もともとC ++で書かれていて、他のアルゴリズムよりも高速です。 コアアルゴリズムは並列化可能:コアXGBoostアルゴリズムは並列化の恩恵が受けやすく、マルチコアコンピュータの能力を活用できます。 また、GPUやコンピュータのネットワークにも並列化が可能で、非常に大きなデータセットでも訓練が高速に可能です。 一貫して他のアルゴリズム手法よりも優れている事が多いです。さまざまなマシン学習ベンチマークデータセットでより優れたパフォーマンスを示しています。 幅広いチューニングパラメータ:XGBoost内部でクロスバリデーション、正則化、ユーザ定義の目的関数、欠損値、ツリーパラメータ、scikit-learn互換APIなどのパラメータがあります。 では、XGBoostで回帰問題を解きましょう。   サンプルデータのロード   from sklearn.datasets import load_boston boston = load_boston() print(boston.keys()) print(boston.feature_names) print(boston.data.shape)   dict_keys([‘data’, ‘target’, ‘feature_names’, ‘DESCR’, ‘filename’]) [‘CRIM’ ‘ZN’ ‘INDUS’ ‘CHAS’ ‘NOX’ ‘RM’ ‘AGE’ ‘DIS’ ‘RAD’ ‘TAX’ ‘PTRATIO’  ‘B’ ‘LSTAT’] (506, 13)   import pandas as pd data = pd.DataFrame(boston.data) …

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Azure Machine Learning Studioのモデル作成・デプロイするサービス

Azure Machine Learning Studio(以降AML Studio)というブラウザのGUIベースで分析をし、モデルを作成できるサービスがあります。AML Studioでは入力から機械学習モデルのトレーニングまでの一連の処理、またはWeb APIによる入力データの受付から予測を行う事ができます。その結果を出力する一連の流れをExperimentと呼び、1つの単位として管理します。そしてExperimentに対して画面上からWebサービスを作成することができます。   無料でGuestプランでも、8時間試すことが出来ます。下記のURLに入ると、[my experiments]を選択する事で試す事が出来ます。 https://studio.azureml.net/?selectAccess=true&o=2   先ず、左下にある[NEW]をクリックして、新しいモデル作成して見ましょう。   乳がん予測モデルや売上予測や与信分析など、幅広いモデルのサンプルがあるので、初心者でもモデル作成することが出来るのが、メリットです。 新規でモデルを作成していきます。[Blank Experiment]を選択してください。   入力データ AML StudioはcsvファイルやSQL DatabaseやAzure Blob Storage、DocumentDBなどのAzureのデータストレージを入力に用いる事ができます。 今回は、サンプルデータを利用します。 データセットはサンプルの[Breast cancer data]をドラッグアンドドロップします。   データセットの[①]を右クリックして、[Visualize]を選択します。 683件10項目の乳がんデータになります。検査値から乳がんか予測モデルを作成していく事になります。   サンプルデータセットの配置 画面左 [Data Transformation] → [Sample and Split] → [Split Data] をドラッグアンドドロップし、データモジュールから線を接続します。 [Split Data]のモジュールを選択し、右の設定画面のFraction of rows…に0.7を変更します。 この意味は70%学習・30%テストの二つに分割していく事になります。   モデル作成 AML Studioは様々なモデルがあります。又は、自分でPythonとRを書くことで分析をする事が出来ます。 今回はTwo-Class Decision …

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時系列データとは?

時系列データとは、ある一時期の状態を表すような、時間的な変化を、連続的に観測して得られた値の系列のことです。例えば、毎日の売上データ、毎時間の気温、月ごとの来客数などです。時系列データの利用は、気候パターンの解析、交通状況の監視、人口統計学的傾向の調査データの事です。   一口に時間に関するデータといっても複数のタイプがあります。   ・点過程データ 間隔が一定ではないようなデータのタイプです。点過程データの目的は、事象が発生したという事を分析することです。地震・故障のタイミングや来客のデータに使われます。数量よりも発生するかどうかを分析のターゲットにしています。   ・時系列データ 時間的な変化を、連続的に得られたデータでそれぞれを直線で結んだものになります。通常時間のデータといえば、こちらを想定しています。   ・キューデータ 点過程データの一種になります。コールセンターの着信数・応答数、トランザクションログ、ATMの利用等の分析の時のデータタイプになります。   この中でも時系列データは「過去」と「現在」、そして「未来」があり、これらがつながっているデータであります。前の値によって、前の前の値が、現在の値に影響をしていることを「自己相関」と言います。データを時系列に並べることによって、過去の様子を分析することも可能ですし、これから先の事象について予測することが可能になります。しかし点過程データやキューデータでは過去に大きく依存しているかというとそうではありません。地震が起こるかどうかが前の起こったデータ見るのが難しいからです。また故障のタイミングも他の要因に起因している事も多く、要因から分析する事も多いからです。 では、時系列データを作成し簡単に分析してみます。   Python   import pandas as pd import numpy as np import matplotlib.pylab as plt   dateparse = lambda dates: pd.datetime.strptime(dates, ‘%Y-%m’) data = pd.read_csv(‘AirPassengers.csv’, parse_dates=[‘Month’], index_col=’Month’,date_parser=dateparse)     print (data.head()) plt.plot(data)                Month  …

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ランダムフォレスト(分類分析)

ランダムフォレスト(Random Forest)とは   ランダムフォレスト(Random Forest)とは、分類や回帰に使える機械学習の手法です。前回までのリッジ回帰・ラッソ回帰は回帰問題つまり数値を予測する時にしか用いられません。これは最も柔軟で使いやすいアルゴリズムの1つです。 ランダムフォレストはランダムに選択されたデータサンプルによって決定木を作成し、各ツリーから予測を取得し、投票によって最良の解決策を選択します。例えばですが、決定木を5つ作り、5つのうち3つがA、2つがBならばAを選択します。また回帰問題の時は、5つが [10,12,8,4,14]と予測すれば、その平均値9.6、中央値10で予測します。   ランダムフォレストには、レコメンドエンジン、画像分類、機能選択など、さまざまな応用例があります。 というのも精度が非常に高く、評判の良いアルゴリズムになります。   アルゴリズムの4つのステップ 1.与えられたデータセットからランダムサンプルを選択する。 2.各サンプルの決定木を構築し、各決定木から予測結果を得る。 3.予測結果ごとに投票を行います。 4.最終的な予測として最も多くの票を有する予測結果を選択する。   特所 ランダムフォレストは、各決定木の特徴が異なり、複雑な意思決定ができます。 決定木と比較すると過剰適合(オーバーフィッティング 過去記事のリンク)の問題はありません。 主な理由は、すべての予測の平均をとることで、バイアスを相殺します。 ランダムフォレストは欠損値も処理できます。 これらを処理するには、中間値を使用して連続変数を置き換え、欠損値の近接加重平均を計算する2つの方法があります。 重要度を得ることができます。これは、分類子に最も寄与する特徴を選択するのに役立ちます。   短所 ランダムフォレストは、複数の決定木があるため予測の生成が遅い。 予測を行うたびに、フォレスト内のすべてのツリーは、同じ入力に対して予測を行い、その上で投票を実行する必要があります。 このプロセス全体は時間がかかります。 決定木と比較して、モデルは解釈が難しくなっています。なぜならば、複数の木が存在するためです。   Scikit-learnのランダムフォレストのpython   #ライブラリーのインポート from sklearn import datasets #Irisデータロード iris = datasets.load_iris() import pandas as pd data=pd.DataFrame({     ‘sepal length’:iris.data[:,0],     ‘sepal width’:iris.data[:,1],     ‘petal length’:iris.data[:,2], …

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正則化のLasso回帰とRidge回帰

前回は線形回帰とロジスティック回帰を説明しました。この記事では、正則化したLasso回帰とRidge回帰をお話になります。 回帰モデルで過学習を防ぐ方法の1つとして、誤差関数(二乗誤差関数など)に次の式で表される正則化項を加えて最小化します。正則化項を用いる回帰をリッジ回帰と呼びます。 正則化項を加えるメリットは以下になります。1.変数が多い時に発生する過学習を抑える事が出来る。2.相関があるような変数の影響を抑える事が出来る(但し一致性は保証されない)。3.相関の高い変数群がある場合、Lasso/Ridgeはその中の1つしか変数として選択できない。4.係数が小さくなる。 Ridge回帰 Ridge回帰では、L2正則化を用いています。L2ノルム(係数のユークリッド長)に対してペナルティを与えます。alpha値を設定することにより、係数への制約を調整できます。 pythonでRidge回帰を作成しましょう。先ず、ライブラリーのインポートとデータセットを作成します。 import matplotlib.pyplot as plt import numpy as np from sklearn.cross_validation import train_test_split from sklearn.datasets import make_regression from sklearn.linear_model import Ridge from sklearn.metrics import mean_squared_error # サンプルデータ作成 1000サンプル、300 特徴量 X, y, w = make_regression(n_samples=1000, n_features=300, coef=True,                           random_state=1, bias=3.5, noise=35)   モデル作成し、test scoreを計算します。 alphas = 0.1, 1,5, 10, 100   # 学習 テスト 分ける X_train,X_test,y_train,y_test=train_test_split(X,y,test_size=0.3,random_state=3)   clf …

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